排ガス規制など、地球環境が叫ばれる中で、時代に逆行していた2サイクルエンジンですが、1999年頃を最後に姿を消しました(一部競技用の車両では残っています)。
最後の2サイクルとして1999年に購入した最終型のCRM250ARです。250ccで40ps、さすがに2サイクルなパワーです。100kg少々のボディーに40psのエンジンを積んでいるので、遅い訳がありません。車でたとえるなら、ホンダのFitにGT-Rのエンジンを積んでいるようなものです。これでオフロードを走るのですから、楽しくないはずがない。
めっちゃ速いはずのCRM250ARですが、最近のできの良い4サイクルエンジンのバイクにかないません。パワーだけでは、負けてないのですが、やはり足回りの性能が3次元くらい違うのでしょうか?(腕が悪いとは言いません)
そう言えば、2サイクルエンジンていうのがあったらしい... 蒸気機関車のように語られる日も遠くないかもしれません。
2007/12/31
最後の2サイクルエンジン
2007/12/30
フロイトローズ vs フリッカーⅠ
ロックギターの歴史を変えたパーツの1つとしてロック式アームの「フロイトローズ」(写真上)が挙げられます。それまで主流であったシンクロナイズトレモロアーム(主にストラトキャスターに搭載されていました)も完成度の高いパーツでしたが、構造的にチューニングに狂いが生じてしまうことは避けられません。
そこで登場したのが、「フロイトローズ」です。ナット部分とブリッジ部分をロックして使用するので、構造的にチューニングが狂いません。弦がベロベロになるまでアームダウンできること、2音程度のアームアップができること、そしてそれでもチューニングが狂わないことにギター小僧たちはぶっとびました。
でもね、高価でした。ロックナットが15,000円、フロイトローズが50,000円程度で、合わせて65,000円です。当時、若者に人気のグレコの一番高いレスポールが80,000円だったのに。
今では、ロックギターには、欠かせないフロイトローズですが、登場したときは、弦をロックしたためにギターの音が死んでしまう、みんな同じ音になってしまうなど、さまざまな批判がありましたが、今となってみればそのようなことを言う人もいません。当然事実ではありません。
さて、日本のESP社が世界に誇るロック式アームと言えば、「フリッカーⅠ」(写真下)です(知らないかな〜)。だれが使っていたかというと、ラウドネスの高崎晃くらいなのですけど...
フリッカーⅠの特長は、ブリッジがしっかりギターのボディーに接地しているので、音のノビが良いところです(基本的にアームアップはできない)。量産を前提として、型で作られているフロイトローズに対してフリッカーⅠは、ムクからの削り出しで作られています。削るのはNC旋盤なのですが、手作りと言った雰囲気です(高価なわけだ)。
20数年たったフリッカーⅠですが、いまでもバリバリ使っています。すでに絶版となっているのでスペアパーツが全く残っていないところが、怖いところです。
2007/12/25
アイロンのすすめ
クリスマスの3連休を狙って、全国のスキー場がぞくぞくとオープンしています。積雪もほどほどのようです。
スタッドレスにも履き替えたし、寒冷地用のウインドウオッシャーも入れたし、スキーにワックスもかけたし、準備万端です。
が、しかし、腰が痛い、この3連休はひたすら静養に努めましたが、まだちょっと...
みなさん、スキーのワックスはどうしていますか? たぶんほとんどの人がスプレー式のワックスを使っていることと思います。
でもね、やっぱりワックスはアイロンですよ(正確にはホットワキシングといいます)、滑りが違います。ちょっとだけかもしれないけど、このちょっとが大切です。
だいたいどこにアイロンつかってワックスかける場所があるわけ? と思うかもしれませんが、意外に簡単です。ブルーシートを買ってきて、それを部屋の中にしけばOKです。
それよりも、道具を揃えるのが大変なんですよね。まず、バイスを固定するチューナップ台が15,000円くらい、板を固定するバイスが13,000円くらい、アイロンが10,000円くらい、なんだかんだと40,000円くらになり大変な出費です。でもね、快適なスキーを楽しむためには、必要な投資なんです。
アイロンでワックスがかけられるようになると、ワックスを選択する楽しみもあります。来週は上越だから湿雪用のワックスにしようとか、北海道だから温度範囲の低いサラサラの雪用にしようとか...
無心になってワックスをかけていると、板にワックスがしみ込んでいくのが見えてきます(ホントです)。
2007/12/16
世界三大ギタリストの教え
前回、レッド・ツェッペリンのことを書いていたらフツフツと思い出したのが、世界三大ギタリスト、今回はこのテーマで。
ここで言う世界三大ギタリストは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのことです(ちょっと古いか?)
3人とも「ザ・ヤードバーズ」というバンドの出身ですが、ヤードバーズを脱退したあとの歩みはおどろくほど違います。
ギターテクの話は他のwebサイトでも書かれていることと思いますので、少し違った視点で。
■エリック・クラプトン
渋いというか、味わい深いというか、素晴らしいです。「クリーム」時代のとんがってころのエリック・クラプトンが、1番好きなのですが、今のアンプラグドなクラプトンもさすが。クラプトンは人生そのものがブルースではなかったのか?
「デレク・アンド・ザ・ドミノス」以降は、酒とドラッグに溺れ、離婚・再婚、そして息子の事故死など、苦悩に満ちた人生のように思います。彼のギターには、苦悩の人生がにじみ出ています。なるほど渋い訳だ。
■ジェフ・ベック
協調性がないことで有名なジェフ・ベックですが、確かに「BBA(ベック・ボガード・アピス)」解散後は、パーマネントバンドを持たず現在に至っています。「WIRD」の頃のカミソリのように切れるジェフ・ベックが一番。彼の感性のおもむくままのギターは、ちかよりがたいというか、意外性に満ちています。それと間の取り方が絶妙、ギターを弾いていない瞬間が何とも言えません(わかるかな〜)。
1990年頃からピックを使わず、指でギターを弾いていますが、インタビューでは、「よくピックを忘れるので、不便だから指で弾くようにした」とか言っていますが、世界三大ギタリストがそんないいかげんなことでいいのか〜 昔の曲もそつなくこなしているので、問題はありませんけど。
ギターは感性で弾くんだ、感性を磨け、ジェフ・ベックからは、そんなことを教わりました。
■ジミー・ペイジ
マニアの間では、ジミー・ペイジはギターがヘタ、と言われています。世界三大ギタリストをつかまえて、ヘタはないだろ〜 と思いますが、ライブでは微妙なミスピッキングが多いです。「デレク・アンド・ザ・ドミノス」でジェフ・ベックと一緒に在籍していたときは、ベースを弾かされていたくらいですから(ジェフ・ベック脱退後にギターに昇格します)。
でもね、彼は、曲を描く才能というか、リフをつくる才能は世界一でしょう。それをカッコ良く演奏することも。
ギタリストたる者、ギターが弾けるだけではダメなんだ、自分の自身でクールなリフを創り出せ、ジミー・ペイジからはそんなことを教わりました。
2007/12/11
レッド・ツェッペリンの1回限りの再結成コンサート
2007年12月10日ロンドンで、レッド・ツェッペリンの1回限りの再結成コンサートが行われました。メンバーの4人は2万人の観衆を前に往年の名曲を2時間に渡り演奏したそうです。ドラムのジョン・ボーナムはすでに死亡していますが、息子がオヤジの代わりにドラムを叩きました。
レッド・ツェッペリンの結成からジョン・ボーナム死による解散までをリアルタイムに観てきたレッド・ツェッペリン ファンとしては、再結成の話を聞いただけで感無量です。このバンドからロックの「いろは」を教わったようなものですから。今のロック界に与えた影響は計り知れません。
とりあえず、ライブアルバムの話は出ていないようですが、出て欲しいな。
レッド・ツェッペリンといえば、同じ時代にハードロック界を2分したデープ・パープルになります。ぐだぐだと同じメンツでメンバーチェンジを繰り返しいるデープ・パープルに比べて、1回限りの再結成コンサートは、いさぎいいぞ!(でもまたやってもらいたいものです)
2007/12/09
エンデューロレースがライムグリーンに染まった日
1988年頃にエンデューロレースが流行っていました。このとき常勝マシンだったのが、KDX200Rです。勝てるマシンを求めてみんながKDX200Rを購入し、エンデューロレース会場は、カワサキカラーのライムグリーンに染まったと言われています。今回語りたいのは、KDX200Rに保安部品を付けただけで発売されたKDX200SRです。
ちなみにモトクロスがスプリントレースなのに対して、エンデューロレースは、オフロードの耐久レースといったものです。
エンジンは200ccながら35psのエンジンを積んでごきげんな走りです。ハイパワーな2stですが、ピーキーなエンジンではなく、低速から良くねばる乗りやすいエンジンでした。
このマシンのびっくりは何と言ってもサスペンションです。ストロークは300mm、フロントは倒立フォークです。昔のバイクだと、3mくらいの土手からジャンプしてフロントから着地すると、フロントサスペンションがボトムして前転宙返りになります(実際になりました、痛かったです)。これがKDX200SRだと何ごともなかったように着地します。これは衝撃的でしたね。フレーム剛性も十分に高く、バイクの乗り方自体が変わりました。
まるで自分がスパークロスのライダーなみのテクニックを身につけたようなさっかくを与えてくれたKDX200SRでした。
2007/12/03
ごきげんな ライト・ウェイト・スポーツ
前回は、ハチロクを紹介しましたが、ライトウェイトスポーツカーを語る上で、はずせない1台があります。シビックtypeR(EK9)です。
ライトウェイトスポーツカー好きの人からみれば、ほぼ理想の車ではないかと思います。ただし、FFであることを除いて。
車重は1.1トン、パワーは185ps/8500rpm(NA)、パワーウエイトレシオは、「6」を切ります。このスペックを見ただけでわくわくしますね。1600ccで、185psを絞り出しているので、エンジンは高回転型、パワーバンドは6000〜8500rpmあたりです。車のエンジンと言うよりは、バイクのエンジンと言った方がいいでしょう。回せばまわすほどパワーの出るエンジンなので、ドライバーの感覚とはリニアに一致します。
メタボリック気味のGT-Rとは、2味くらいは違うかも。
この車のポイントはボディーの剛性が高いこと、ガチガチの足回りと相まって、思った通りに曲がります。このあたりは、さすがホンダというか、typeRというか、ハチロクとは次元が違います(時代も違いますけど)。でも日々のお買い物には、適していません。
エンジンもシャシーも抜群のtypeRですが、FRではなくFFです。FFと聞いた瞬間にマニアの選択肢から落ちてしまいそうですが、ドリフトこそできないものの、標準装備のLSDがガッチリ効いて、手足のように思い通りに走ります(車も軽いしね)。
一度は乗っておきたい1台です。