帰宅時間の遅いアマチュアギタリストにとって、深夜でもごきげんなサウンドでギターが弾けることは、永遠のテーマかもしれません。
最近では、アンプシミュレータをヘッドフォンで聞けば、すばらいいサウンドが得られますが、長時間の使用は、難しかったりします。
自宅でもごきげんなサウンドを! とヤマハが新しいコンセプトで世に送り出したのが「THRシリーズ」です。簡単に言えばアンプシミュレータにスピーカーが付いた製品ですが、クリーム色の鉄板ケースに真空管ライクなランプでぐっとくるデザインです。
THRシリーズには、5種類のラインナップがありますが、この中で一番シンプルで小型の「THR5」をチョイスしてみました。発売は、数年前になりますが、なかなかの人気らしく半月ほど入荷を待ちました。
チャンネルは、CLEAN、CRUNCH、LEAD、BRIT HI、MODERNの5チャンネル、エフェクターには、コーラスなどのモジュレーション系、リバーブなどの空間系が付きます。出力は、5W+5Wでステレオ、AUXにスマホなどを接続すれば、ステレオ的な使い方もできます。
さて、サウンドですが、小さい音でこっそりギターを弾くのには使える音です。この感じは、既存のギターアンプにはなかったものです。たぶんスピーカーが小さい(8cm×2)なので、ほとんど音圧がなくうるさく感じません。
5W+5Wなので、フルボリュームにすれば大きい音もでますが、本物の真空管アンプと並べて鳴らすとなんともガッツのないペラペラな音に聞こえます。
まあ、自宅専用と割り切ればおもしろいオモチャではないかと思います。